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【Travis Japan×ゴールデンカムイ】スペシャルコラボグラビア・衣装制作の裏側を特別公開!

週刊ヤングジャンプ16号掲載のTravis Japan×ゴールデンカムイ・スペシャルコラボグラビア撮影の衣装を用意してくださったのは、えなこさんをはじめ、多くのコスプレイヤーの衣装制作を行なっている田中絵里子(リアラ)さん。『ゴールデンカムイ』の大ファンでもある彼女に、今回の衣装制作におけるこだわりなどをお伺いしました。


−今までに様々な衣装を作られているかと思いますが、今回『ゴールデンカムイ』の衣装を作る際に一番気をつけた点はどこでしょう?

ゴールデンカムイ』は、完全にフィクションの話ではなく、明治時代という実際にあった時代のお話で、軍服や銃など、時代考証の先生がしっかりと関わられ、描かれている作品なので、そこからはみ出ないように注意しながら作ることを大事にしました。あとは素材感ですね。新品っぽく見えないようにしたいなと思い、そこにはかなりこだわりました。

例えば、杉元のマフラーも、もし映画やドラマで使われるんだったらこれくらいかなという、実際にあるものの中で、イメージに近そうなものを選ぶようにしたんです。ただの黄色とオレンジ色のチェックのマフラーにしてしまうと、少し浮いてしまうというか、現実感がなく見えてしまうように思ったので、今回はいつも以上に素材感をかなりこだわりました。

白石の半纏も、新品ではあるんですけど、生地感がレトロな雰囲気が出るものにする、とか。遊女さんから借りパクしたという設定なので、やはりリアルで現実感のあるものというのは、大切にしたいなと思いました。

あとは装備品も出来るだけ当時のものを探したんですよ。全然写ってないんですけど(笑)。杉元の背嚢(リュックサック)とかは、開けると使われていた方のお名前が書いてあるようなものを再利用したりしています。


−当時のものはどうやって準備されているんですか?

背嚢など当時のものはネットオークションです。ミリタリーショップとかにももちろんあるにはあるんですけど、やはり新品感が出てしまうので、実際に歴史のあるものというのを出来るだけ探して、それをリメイクしたりしました。

あと銃などは映画関係を伝ってお借りしたり。土方さんのウィンチェスターや三八式は購入出来るのですが、尾形や杉元が最初に持っていた三十年式は商品として存在しないので(※2021年3月16日現在)、ふたりとも三八式にさせてもらいました。

それにしても、男の子はやっぱり三八式、好きですよね。尾形役をやってくださった中村さんも、ずっとガチャガチャやっていて、微笑ましく見ていました。


−いつもはえなこさんをはじめ、女性のコスプレイヤーさんの衣装を作っているイメージが強いんですが、今回は全く逆というか。普段コスプレをやったことがない男性アイドル、ということで、いつもとの違いや大変だったところなどはありますか?

「ザ・コスプレ!」にしすぎない、というところですね。Travis Japanさんのファンの方々でも、どなたかわからないくらいのところまで、やろうと思えばメイクの力で出来るんですけど、それだとコラボの意味がないなと感じましたし、今まで『ゴールデンカムイ』を知らなかった方々にこの作品を知ってもらいたいと思ったときに、どう落としどころを付けようかなというのをすごく注意しながら進みましたね。

衣装面に関しては、土方の衣装や尾形のマントなどは、実は普段からジャニーズの衣装を作っていらっしゃるスタイリストさんにお願いしたんです。その方はCMや、それこそ映画『キングダム』に関わったりもされている方で、これは、既に彼らを熟知している方の協力も仰ごうと。

実はその方からのアドバイスで、生地は色ばっかり見ててもダメで、時代とか、世界観とか、そういうのがわかる質の良いものを選んだ方がいいと言われたので、今回はそういう風にさせていただきました。ただ色が似ててもダメだと。

尾形のマント2

尾形のマント

例えば、土方のズボンは、少し色は違うけれども、ちょっと緑寄りの良いウールを見つけたので、それにしたりとか。その反面、土方の前にボタンがたくさんついたベストなど絶対にイメージとしてみんなが持っているような部分は、しっかり再現して違和感がないようにしたり。

土方のコートとベスト

シャツもパリッとしたシャツではなく、麻っぽいものに……など、とにかく質感が自然なものをチョイスしましたね。

土方、白石、レタㇻ、アシㇼパさんの衣装は、ほぼ全部作りました。あとはコーディネートで調整できるんですが、エイジングはしっかりと施しました。

もうひとつこだわった点としては、レタㇻとアシㇼパさんの毛皮は同じ毛を使ってるんです。確か、アシㇼパさんが着ているのは、レタㇻの親の毛皮、という設定があったと思うので、同じ毛を使いたいなと思って。

レタラ頭部正面

レタラ頭部横

あとは野田先生からもアシㇼパの刺繍やもじり袖は原作そのままに、という言葉もいただいたので、忠実に作りました。本当は刺繍も全部やりたかったんですが、時間が足りず。やるつもりで勉強してはいたのですが。でもアシㇼパさんが肩からかけている紐は調べて自分で編みました。新しい技術を会得しましたね(笑)。

アシリパの紐(実際に編んだもの)

あと、アシㇼパさんの弓は、実際に山へ猟に行った時に、良さそうな木を拾って自分で作ったものです。山を下りながら良さそうだと思って拾い、途中でもっと良さそうなのを見つけたら交換して、という。

アシリパの矢

そんなアナログなやり方もしましたし、アシㇼパさんの腰に刺さっているマキリ(小刀)、これ実は3Dプリンターを使ってるんです。野田先生のブログにある写真を見ながらデータを作り、3Dプリンターで出力しました。なかなか再現度高く作れたかなと、安心しました。

アシリパのマキリ3D画像

アシリパのマキリ制作途中

アシリパのマキリ完成


−田中さんは『ゴールデンカムイ』が好きすぎて、狩猟免許を取ってしまったとか。魅力を感じたのはどこだったんですか?

偶然『ゴールデンカムイ』のアニメを見たんです。アニメの第一話を見て、何がそこまで刺さったのか言葉にするのは難しいんですけど、ヒグマと戦っているのを見て、サバイバル能力に長けた、生きる能力が高いアシㇼパさんを見て、やっぱり人はこうじゃなきゃダメだよねって思ったんですよ。

それで翌日にすぐ、狩猟免許について調べ始めたんです。やっぱり生きる力、そこに感化されたんだと思います。アニメでそれがこんなに伝わってくるなんて、原作はどうなんだろうと思って、原作も買いたいと思ってる時に、偶然「浅草ROX」のスーパー銭湯に行ったらそこの漫画コーナーに全巻揃っていて、これは運命では!?と思いまして(笑)。

そこで読み始めたんですけど、すぐに自分で全巻買ってましたね。なんでしょう、きっとそこに“人生”があったんでしょうね。アニメを見てから本当に数日間の出来事です。なぜか全てがその時に偶然揃ってたんですよね。以前からうすらぼんやりと「やりたいな」と思っていたことが、アニメの第一話を見て全部繋がって、即、調べ始めて狩猟免許を取る、という。


−凄い行動力ですね。本当に以前から『ゴールデンカムイ』への想いをうかがっていたので、この企画が決まった時に、これは田中さん以外は考えられないなと編集部満場一致でした。

本当に嬉しかったです。粘り勝ちです(笑)。ずっと言い続けていたので。


−たくさんのこだわりが詰まった衣装や小道具を、実際にTravis Japanの方々が身につけているのを見てどうでしたか?

全員が並んでいるのを見たら、本当に感無量でした。実はめちゃくちゃ不安だったんです。落としどころがとにかく不安すぎて。Travis Japanさんのファンの皆さんにも楽しんでもらいたいし、でも『ゴールデンカムイ』のファンの皆さんにもきちんと認めてもらえるものにしたいし、と。

何度も編集の方とも相談して、ベストな落としどころを見つけられるよう、メイクさんも入れてみんなでずっと考えてたんですけど、着てくださった瞬間に、全て吹き飛びましたね。


−今回のキャラクターはTravis Japanさん、それぞれご自身で選ばれたそうですが、まさか、と思ったキャラはいましたか?

それはやはりレタㇻですね。もう本当にどうしようか悩みまして。結構いくつかパターンを考えたんです。そうしたら、「レタㇻをやりたいと言ってくださってるアイドルの方は、たぶん着ぐるみをイメージしてるのではないですか?」と野田先生がおっしゃってくださって。それを聞いた時に、「確かに!」って思ったんです。作品の世界観にその方が絶対に合うなと思いました。

そこからはもう作るだけでしたね。レタㇻにも実は結構こだわりがあって、鼻は、より生物っぽくなるように、最初にピンク色を塗ってから黒にしていたりとか。実際ほぼ見えないし、どうでもいいこだわりかもしれないんですけど(苦笑)。

あとは勇作さんも想定してなかったですね。私のお気に入りのキャラクターは谷垣源次郎なので、選ばれてなくて、少し残念に思うところもありましたが。


−仕上がった誌面を見て、どうですか?

本当に感慨深いです。いつもとは違う方向性のものだったので、色々勉強になりました。弓を作るときに、左右が同じ羽根じゃダメとか、細かい知識が増えました。まあ見えないんですけど(笑)。でももっとやりたいこともあったので、もし次があればぜひ!

今よりも多くの方に作品を知ってもらい、興味を持ってもらうって、結構難しいことだと思うんです。『ゴールデンカムイ』とTravis Japanにどんな接点があるのって思われた方もいると思うんですが、私は接点がないのが大事な気がしています。そこからそれぞれ新しい出会いをして、世界を広げてくださったらいいな…と思っています。


−では最後に、『ゴールデンカムイ』ファンとして、一言お願いします。

狩猟免許取りましたと言って編集部に圧をかけ、猟銃の所持許可を取りましたと編集部に来て圧をかけ。本当に『ゴールデンカムイ』好きなんです、と圧をかけ(笑)。そして夢が叶ったので、言い続けることって大切だなと思いました。今回やらせていただけて夢がひとつ叶ったので、本当に感謝しています。

次なる夢は、“ゴールデンカムイ杯”をやることです!『ゴールデンカムイ』きっかけで、私みたいに狩猟免許を取ったり、所持許可を取った人って絶対いらっしゃると思うんです。私が取った時も受験者数が結構多かったんですけど、その次の年は、多すぎて申込書を取りに行くための抽選まで出来てたそうなんです。

やはり生きることって食べることだし、自分で食料を調達することって本当に生きるために大切で、そういった生きる全てが『ゴールデンカムイ』には詰まってると思っています。

だから、次の私の夢として、『ゴールデンカムイ』ファンの人たちを集めて射撃大会をやりたいなと。今度はこれを言い続けようと思います(笑)。


※文中表記「アシㇼパ」「レタㇻ」は『ゴールデンカムイ』作中での表記に基づいた文字を使用しております。環境依存文字につきご利用中の端末によっては正しく画面に表示されない場合がございます。原作においては以下画像のような表記表現となっています。

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